オーストラリア ワーキングホリデー情報(郷土料理編)
本日は、オーストラリアの郷土料理についてお届けします。
オーストラリアは移民による、比較的新しい国家であり、その為、正確に「オーストラリア料理」と呼べる、伝統的な料理は残念ながらありません。
最近は「モダンオーストラリア」と呼ばれる、料理の種類を名乗るレストランも多く出てきましたが、これはイタリアン、フレンチなどの西洋料理に和食などのオリエンタル・テイストを混ぜた、フュージョン料理で、例えば「カリフォルニア料理」など、他の国にあるフュージョン料理とほぼ同じで、「オーストラリア名物料理」とは言えないでしょう。
ここでは、オーストラリア人が好んで食べる料理、オーストラリア名産の素材、オーストラリアでお勧めの料理などを紹介させて頂きます。
【ミートパイ】
ミートパイミートパイは、元々はイギリス料理ですが、オーストラリア人の間で大変人気のある食べ物になりました。お昼などで食べるのは勿論、パブなどでビールとともに売られており、つまみ代わりに、ビールと一緒食べている人も多い。
小麦粉とバターで作られたパイ生地の中に、牛肉のひき肉が入っているものが一般的。牛肉のほか、バッファロー、鹿、豚、カンガルー肉のパイもあります。
ミートパイの出荷量から、オーストラリア人は年間平均12個のミートパイを食べている計算になり、2003年には、ニューサウスウェールズ州首相により「NATIONAL DISH」(国家料理)とも命名されました。
【フィッシュ・アンド・チップス】
フィッシュ・アンド・チップスは、名前の通り「魚」と「チップス」。オーストラリア、イギリスでは、フレンチ・フライ(日本でのフライドポテト)のことを「チップス」と呼びますが、魚の揚げ物にチップスを添えただけのシンプルな料理。魚は通常白身魚を揚げたものですが、まれにグリルにしたものもあり。好みによって、タルタルソースやビネガーを付けて食べます。
ミートパイと同じく、イギリス発祥のものですが、オーストラリアでも広く食べられており、どちらかというと、ファースト・フード的な印象ですが、カジュアルなレストランなどでもメニューにあります。
また、多くの魚屋では、このフィッシュアンドチップスを調理して、テイクアウェーメニューとして販売しており、日曜日には海岸沿いの公園で、家族連れが食べているのをよく見かけます。
魚は、バラマンディ、タラ、カレイなどが使われ、魚屋では魚の種類を指定することができます。
【バーベキュー】
料理と呼んで良いかどうか疑問だが、オーストラリアで絶大な人気を誇るのが、このバーベキューです。オーストラリア人は「バービー」と呼びます。
オーストラリア人のパーティーというと、昼間に公園でBBQ、あるいはホームパーティでも、裏庭やベランダにBBQ用グリルがあってBBQ、という場合が多く見られます。
また、ほとんどの公園では、BBQ用のコンロが設置されており、数ドルのコインを入れるとちゃんとガスで火がつき、手頃で人気のあるレジャーです。
予約は不要で、空いていれば誰でも利用できる。 焼くものはそれぞれお好みで、ステーキ、フランクフルト、野菜などを用います。
【マッドクラブ】
マッドクラブの日本名は「ノコギリガザミ」、ワタリガ二の仲間。マッド(MUD)は泥の意味で、直訳すると泥蟹。
マッドクラブはオーストラリアの名物料理となっており、特にケアンズやゴールドコーストの熱帯、亜熱帯地域では大人気。ゴールドコーストでは、このマッドクラブを捕りに行き、そのまま船上で茹で上げるツアーが人気となっており、是非参加してみたいツアーですね。
【ロブスター】
オーストラリアのロブスターは、アメリカのアメリカン・ロブスター、ヨーロッパのオマール海老と違い、日本の伊勢海老と同じく、大きなハサミがない種類になり、日本の伊勢海老の近似の種類。そのため、オーストラリア産の伊勢海老の多くが日本へ輸出されています。
オーストラリアには「オーストラリア・イセエビ」と「オーストラリア・ミナミ・イセエビ」が生息し、オーストラリア・イセエビは、主に西海岸、オーストラリア・ミナミ・イセエビはそのほかの海岸部に生息しています。
一般的には、イセエビをグリルかボイルをして食べるが、日本食レストランなどでは「伊勢海老の刺し身」とし提供する店もありますが、国産の伊勢海老に比べて、伊勢海老特有の甘みに欠け、正直いまいちな感じがします。ただし、グリルやボイルで食べる分にはまったく問題なく、オーストラリアでイセエビを食べる際には、これらの調理方法がお勧めです。
【オイスター】
オーストラリアでディナーの前菜として人気が高いのが、このオイスター。「フレッシュオイスター」と呼ばれる生カキで食べるか、又はベーコンなどと一緒にオーブンで焼いて調理します。
オーストラリアでは、「シドニーロックオイスター」が一番有名で、このカキはシドニーを中心に、ビクトリア州からクイーンズランド州までの東海岸で主に養殖されています。比較的小型で丸い形をしており、クリーミーな味がその特徴となっている。
もう一つは「パシフィックオイスター」と呼ばれる種類で、シドニーロックオイスターより水温の低い、タスマニアの海で養殖されています。細長い形をした中型のカキで、肉厚な中身と、軽い塩味のフレッシュな味が人気です。
オーストラリアのカキは、日本のカキと比較して小ぶり、そしてカキ特有のにおい、味が薄いので、日本でカキは苦手、という人でも、食べやすいでしょう。
【肉類】
オーストラリアでは、羊、豚、牛、鳥のほかに、クロコダエル、カンガルー、エミューなど、変わったお肉を食べることができます。
【変わったもの】
原住民の昔の食べ物など、いろいろなところを旅すると、いろいろな食材に出くわすことが出来ますので、可能な範囲でチャレンジしてみましょう!
その場合、胃薬は必須ですよ。
ワーキングホリデー・留学に関するご相談は、ワーキングホリデー協会までご遠慮なくご相談くださいませ。